ソムリエ・ワインエキスパート二次試験の5日前に読む記事

【最終更新日】2022年10月15日

こんにちは。ワインブックスの前場です。いよいよ来週にはソムリエ試験、ワインエキスパート試験の二次試験があります。

既にWBSでは9月10月とこれまで毎週月曜日に特別講座を開催したので、参加くださった方であれば、「どうすれば得点ができるか」という点についてはある程度の自信を持っていると思います。

 

ただし、最終的にはテイスティング試験は官能の部分を使いますし、筆記試験のように「これだけ準備すれば大丈夫」というものが通用しないところがある試験でもあります。

特別講義でも何度も申し上げましたが、練習では良いパフォーマンスを見せるひとが本番ではなぜかいい結果にならないという人は、あなたも何人かはすぐに思い浮かぶはずです。

 

実は僕自身ももともとは本番に弱く、準備をすればするほど本番で緊張し、思ったようなパフォーマンスが出せなかった経験があります。

もちろん、今は皆様ご存じの通り、どんな人の前であっても話すことができますし、本番には強い方だとは思います。

メンタルを軽視していた時は本番には弱かったのですが、逆に少しのメンタルコントロールをすることで予想以上の結果をもたらすことを経験したのです。

 

ここでは、あなたが二次試験の本番で最高のパフォーマンスを出すための直前のメンタルについてご紹介します。

 

ソムリエ・ワインエキスパート 二次試験の本質

失敗しなければ勝てる

他のスクールの先生方がみたら何をけしからんことをと言われそうですが、まずは二次試験を俯瞰して検討してみましょう。

これまでの実績から、ソムリエ・ワインエキスパート試験はおおむね1次試験で半分にスクリーニングされ、二次試験ではおおむね8割くらいの方が合格するとされています。

 

この状況はどういう状況でしょうか?

勝負に臨むにあたって「何がなんでも勝利をつかみに行く」というスタンスで臨む局面ではないはずです。

このモチベーションは、勝つためにリスクをとってでも勝ちに行く必要があるひとのメンタルです。

 

現状は8割の人が合格して2割の人が不合格になる状況ですので、この場面で最優先するべきメンタルは「大きく失敗しない」これにつきます。

 

なぜ「失敗しなければ勝てる」のか?

ここで用心深いひとは、おそらく「そんな数値上のことを言ったって、本番にならないとわからないじゃないか」という気持ちにもなるはずです。

そりゃあそうです。これから勝負の世界に身を投げ出す人にすれば、こんなことを言われてもいきなりクールになれるかと言われれば、僕でも自信ありません。

 

ここで僕が言いたいのは何も勝負前にクールダウンしましょうといっているのではなく、「戦い方を事前に予定しておきましょう」ということです。

がむしゃらにぶつかるだけでは「大きく失敗する」可能性を引き出してしまいます。そこを避けましょうということです。

 

イメージしやすいように、格闘技のトーナメント戦を想像してください。一日でベスト8、準決勝、決勝を行うと思ってください。

あなたは事前に準備をしっかりして、優勝候補の筆頭です。そんなあなたはベスト8の時にどういう戦い方をするでしょうか?

 

当たり前ですが、「自分のダメージは最小限度にしてポイントを稼ぎ、準決勝、決勝を見据えた戦い方」をするはずです。

 

これが戦略がないとただ無鉄砲にぶつかることになり、「勝つには勝ったけど、一回戦でダメージを負ってしまった」となって準決勝で負けてしまうのです。

これが戦い方の一例です。

 

あなたが今とるべき戦い方は、ただ無鉄砲にぶつかるのではなく、合格を手にするために俯瞰した戦略をとるべきです。

なぜなら数値的には勝ちの可能性が高く、半分以上勝利を手に入れている状況だからです。

 

どうすれば大きく失敗しないか?

では、ここから具体的に戦略を見ていきましょう。

すでにここまでお読みの方は「戦い方が大事なんだ」そして「大きく勝つよりも大きく失敗しないほうが大事なんだ」ここまでが理解できていると思います。

 

大変に恐れ入りますが、「得点の取り方」については、これはここでは内緒。全出ししたらWBSの人に申し訳ありません。

すでに二次試験特別講座で嫌というほど解説しているので、そのアーカイブでご確認ください。

 

それでも、どうすれば大きく失敗しないかを知るのはかなり有益になるはずです。

筆記試験では良い得点だったけど、二次試験で落ちる人はここを見落としている可能性が高いです。

なまじ筆記試験でいい得点だったので、高をくくって本番にミスる人はどの試験でもいます。そうならないように確認しましょう。

 

 

ちいさなパニックを起こさない

本番で大きく失敗する人の多くは「完全に準備不足」か「パニック対応ができなかった」の二つが多いです。

残酷なようですが、この段階で準備不足の方は自己投資に欠けていた可能性があります。

WBSであれば2か月でも一般会員になればいやというほど情報がありますので、これをケチったひとはここでは飛ばします。

 

ここで大事なのがパニック対応です。パニックになってしまい頭が真っ白になり、そして時間ばかりが過ぎていく。

これを避けるということです。

 

この試験は一年に一度なので、失敗すれば来年に合格が持ち越しになってしまいます。だから少しのパニックが大きなパニックを引き起こします。

そのため、小さなパニックを引き起こさない、ということがここでは重要になってくるのです。

では、そのパニックポイントとはどこでしょうか?

 

パニックポイント①「残念な人」にならない

WBSの人にはいないと思いますが、「試験時間ぎりぎりにつけばいいっしょ」という考えで自宅を出発しましょう。

 

「試験が10時に始まるから、移動時間が1時間だから、9時に家を出ればいいよね!頑張るぞー!」

普通であれば時間通りに会場につき、そのまま試験が始まるはず・・・ところが・・・

 

 

こんなはずじゃなかった・・・

 

・電車が遅れて会場に間に合うかわからない

・受験票がどこにあるのかわからなくなってしまった

・試験会場が予想していた場所と違う場所だった

 

 

これらは分かりやすいパニックポイントです。

あなたも見たことがあるでしょう「なんでこの人は大事な時に限ってこんなミスをするんだろう」という人を。

 

言いづらいですが、これは完全な「残念な人」です。

残念な人は心にどこか隙があって、ここぞというときにドンピシャの行動をして、そして勝手にパニックになります。

準備をしっかりするけど、本番の戦い方を予定していないのでこうなるわけです。

 

普通に考えれば、この程度のパニックは、

・試験時間の1時間前には会場につく

・受験票などの持ち物は前日に用意して、当日は確認だけにしておく

・試験会場を下見する

これで解決できるはずです。ここさえ押さえればすくなくとも残念な人にはならずに済みます。

 

パニックポイント②完璧主義

逆にこれらすべての下準備をして、ネットなどで情報収集も完ぺきに行った人であれば、「きっとこの日はこういう流れになる」というものがすべてイメージできているはずです。

これであれば全く問題ないのですが、どうしても中には完璧主義が出てしまい、予想と違うことが起きることでパニックになってしまうことがあります。

 

そして・・・

こんなはずじゃなかった・・・

 

「なんだ、昨年とは違うじゃないか」

「あのサイトに書かれてあったことと違う」

「そんなこと、どこにもなかったじゃないか」

 

こういう思いが募ってしまい、パニックを引き起こします。

 

もちろん完璧に物事が運べば何も言うことはありません。おそらく満点に近い点数で合格するはずです。

しかし、当たり前ではありますが、今年の試験で何が起きるのかは、当日にならないと誰にもわからないし、わかってはいけません。

だから完璧に物事が運ぶとおもっている場合は、本番前に修正する必要があります。

 

パニックポイント③勝手に合否を判断してしまう

これは自分にも経験のあることですが、試験の最中に「これはダメだ」「これはいけた」とわかることがあります。

「これはいけたな」と思えたときはいいのですが、その逆に「これはダメかも」となったときは注意が必要です。

 

・ワインが3番目になっても一つも自信のあるものがない

・経験したことのないワインが目の前に運ばれた

・どうやって表現していいか全くわからない

 

こういうメンタルになると、「こりゃダメだ」と勝手にあなた自身で判断することも出てくると思います。

 

しかし、今の段階ではほとんどの受験生はテイスティング能力は横一線です。

ということは、あなたがダメだと思った時は他の受験生もダメだと思っていることが多いし、いけると思ったらほかの受験生も同様のことを思っている可能性が高いです。

 

そして、ダメだと思うと人は何を考えるか?

一発逆転を狙ってしまうのです。

 

「ほかの人とはちがうだろう表現をして挽回しよう」

「ブドウ品種さえ当てれば逆転できるから、レアな品種を回答しよう」

 

こう思ったとしましょう。これがわかりやすいパニックポイントなのです。

 

合否は結果が出るまで誰にも分らないので、この場合は、それであればどれだけ無難な回答に落ち着けるか、落とし込むか、ここに着眼しましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?最低限、これだけは押さえておこうというポイントを絞ってご紹介しました。

 

ここにあげたポイントは、どの資格試験でも当たり前のように語られているものですし、スポーツでも芸事の世界でも研究されています。

残念ですがワイン界ではこういうことを語るのがけしからんという人も多く、そのためあまり語られてこなかった背景があります。

 

すでにこの程度のことは織り込み済みという人もおおいでしょうし、逆にこれまで教わってきたこととはまるで違うと感じた人もいるはずです。

なのでとらえ方についてはもちろんあなたが判断してください。それでもかなり大きなアドバイスになったはずです。

 

実際の試験本番で思い返した際に、少しでもお役になれば幸いです。

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