【ワインエキスパート試験における教本】効果的な勉強方法を合格者が解説

【最終更新日】2024年1月8日

ワインエキスパート試験を受験しようと思った時に一番の気掛かりはなんでしょうか?

 

多くの方はあの分厚い教本が思い浮かぶのではないでしょうか?

 

実際に私も受験前に、教本なしでどうやって勉強すれば良いかを調べたものです。

Googleなどで調べてみると多くの体験談や参考書のレビューを目にすることになります。

そこには、参考書だけで合格した体験記なども出てきます。

それらを見てみると、「教本見なくてもいけるかも。」そんな気にもなってきますよね。

 

では、実際どうなのでしょうか?

今回は教本は本当に必要なのかを見ていきたいと思います。

 

教本を説明するにあたり、少し自己紹介をしておきます。

私はワインブックススクールWBSで学習し、2023年度に1発でワインエキスパート試験に合格した経験があります。

もちろん教本も手元にありますし、どう扱おうかも考えました。

 

こちらではその経験を包み隠さず、全てフィードバックをさせていただきます。

それでは早速みていきましょう。

 

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ワインエキスパート試験の教本とは?

教本ってそもそも何?

ずばり、教本はJ.S.A.ソムリエ、J.S.A.ワインエキスパート受験のバイブルです!

 

日本ソムリエ協会が毎年試験申込開始の3月に発行している冊子なのですが、CBT形式の1次試験はここから全ての問題が作られています。

 

つまりは教本を全て覚えてしまえば、1次試験はクリアできます。

ただし、そんなに甘いものじゃないですよね。

教本は2023年版で本文だけでも800ページ以上あります。

 

内容としては、酒類概論(ワイン以外のお酒)、ワイン概論、飲料概論(ミネラルウォーター、紅茶、コーヒー)、各国生産地の特徴、チーズ、テイスティングやワインの販売など様々な内容が記載されています。

パラパラとめくっているだけで気分が落ち込んでいきます。

これ全部を丸々覚えようと思うと、気が遠くなる作業になります。普通の人なら無理です。

 

だから、みなさん教本を見ずに合格できる方法を探しているのでしょう。

 

教本は見なくても大丈夫か?

先ほども申しましたように、教本はワインエキスパート試験においてはバイブルになります。

教本から全て出題されると分かっていて、完全スルーはさすがにリスクが高いと思います。

さっきまで教本見ずにって言ってたやん!って思いますよね。

 

それでは、少し教本を見ずに勉強をした場合を考えてみます。

さすがに何も見ない勉強は無理なので、何かしらの参考書を購入しての勉強を想定します。

 

最新の教本は受験申込開始と同時、毎年3月に発行されます。

そこから最新の参考書が発行されるまでには1-2ヶ月程度のラグが生まれてきます。

ということは、この時点で4~5月くらいですが、その1ヶ月余りはさすがに無駄にはできません。

ということは、過去の資料で勉強をするということになりますよね。

 

新しい教本は論点が増えていたり、もちろんブドウ品種毎の生産量など年々更新されていきます。全く数値が変わっていることもよくあります。

そのため、過去の資料で勉強したところが、全ては正しくないかもしれない。

こういった不安が付きまといます。

 

5月以降に新しい参考書を購入したとして、過去の学習範囲をやる余裕が果たしてあるのか?という点も気になります。

受験本番は緊張もしていますし、かなりプレッシャーのかかる状況です。

ここで「間違っていたらどうしよう」という疑念を持って受験することは正直お勧めできません。

自分の解答に自信がなくなれば、先の問題にも支障をきたします。

 

また、全く知らない問題が続いて出題されたときの心の負荷はかなり大きいです。

「あー、教本見とけばよかった。」そう試験中に思ったらかなりやばいです。

問題にもよるようですが、序盤で心を折ってくるパターンもあるようです。

 

じゃあ、教本を全部見ないといけないのか?ということになりますよね。

一通り目を通す必要があることは間違いないと思いますが、丸暗記の必要はありません。

当然重要箇所はありますし、相対的に必要度が下がるところもあります。

 

「どこが重要か」は専門家に聞くのが1番です。

 

例えば、フランス、ボルドー、メドック地区の61シャトーを捨て門にするという意見もあります。確かに記憶量も多いし、出題されても1~2問です。

ただし、1~2問ですが、出題の頻度は高いですし、ここを拾わずして、次に進めるか。

という気もして来ませんか?

 

個人的には出題頻度が高い問題は記憶量が多くても拾っておくべき。こう考えます。

しかも、今後ワイン仲間で楽しむ際に、61シャトーの名前が全くわからないのは、辛い場面がくるかもしれません。

 

WBSでは特A、A 、B、Cランクとランク分けして教えてもらえるので、どこを省くのかは明確に区別できました。

どこが必要と考えるかは自分次第ですが、今後に活かせるような勉強を心がけてくださいね。

 

教本の勉強方法

教本は専門書になりますので、専門用語は多いです。

ワインの専門書と言いましても、正直な話、各国の話は文字ばかりだし、たまにあるのは地図と表です。

ワインというより地理と歴史の教科書を読んでいるようなものです。

 

これを「面白い!」と思って読み進めることが出来る人がどれだけいるか…。

 

読み進めていくのにはかなり労力がかかりますし、気力・体力が削られていきます。

それこそ初見であれば、1ページでギブアップしそうな勢いです。

そのため、予備知識として別の参考書で勉強をするのがベストだと思います。

 

私の場合はWBSのテキストを基本に、教本と照らし合わせながら勉強を進めていきました。

もちろんテキストが最新の状態でなければ、教本とズレがありますし、適宜修正は必要になってきます。

あくまでも、テキストは参考程度にとどめておき、自分の目で教本にて確認を行う。

この作業は必要になってきます。

 

また、この試験は暗記していく量がかなり多くなります。

暗記をするにあたって、私が心がけていたことは「文章を丸々覚えない」です。

覚えるのは単語であって、文章ではありません。

 

単語とその意味の紐付けは必須ですが、文章一字一句は必要ありませんから。

 

文章に関しては独自のニュアンスを含めて覚えやすくすればいいと思います。

 

私なりの記憶方法に関しても記載しておきますね。

私は他の人より本を読むスピードはかなり遅いです。速読とかほんと無理です。

しかも、字も汚いし、書くのも遅い。ノートを作るのは、まさに絶望的な人間です。

 

なので、無理はしません。ノートは作らず、ひたすら読む。これに徹しました。

 

昔ながらの方法にはなりますが、教本の重要な単語には緑のマーカーを引き、赤シートで隠す。

文字を隠した状態ですらすら読めるようになるまで繰り返す。

 

こういった具合に勉強していました。薬剤師国家試験の勉強の時からこのやり方は変わっていません^^;

 

これであれば、ノートを作る時間も省けますし、教本を読み込みながら重要箇所を再確認していくことが出来ます。

 

同じような境遇の方の参考になれば。

 

まとめ

いかがでしたか?

教本が一体どのようなものか、少し理解いただけたでしょか?

 

まとめますと

・教本は試験のバイブル。出題範囲はここ!

・ボリュームは多く、専門用語も多い。初見は挫折する。

読むにあたって、何かしらの予備知識を入れておくのがお勧め。

・試験前、全く見ないのは本番でかなりプレッシャー。

一通り目を通すだけでも、落ち着きは違ってくる。

 

正直、教本は見にくく、覚えにくい。何書いてあるかよくわからない。

そもそも記載内容、これ違くない?とか読んでいて思うことはちょこちょこあります。

それでも試験はこの教本から出題されます。ある程度割り切っていくところも必要です。

 

教本の批判については、合格後に仲間とワイン片手に笑いながら語らっていきしょう(笑)

 

ここまでご一読いただきありがとうございました。

本投稿がこれから勉強を始める、今勉強の真っ最中、そんな方々へ少しでも参考になれば幸いです。

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